「仕事の進め方に悩んでいる」「職場の人間関係をよくしたい」「仕事をして、家事もこなし、育児も担って、へとへと。それなのに、どれも中途半端・・・・。」
仕事をしていく上で私たちはさまざまな不安や悩みに直面します。女性ならではの悩みもあります。今回は同じような悩みを持つ仲間同士で、思いを共有し、本音で話し合うオンライン(Zoom)交流会を開催しました。コロナ禍で初のオンライン開催となりましたが、多くの女性が参加し、解決のヒントを探りました。
日時 2020年10月30日(金)14:00~15:30
参加者
第1部 トークセッション25名
第2部 交流会 12名
ファシリテーター
成田由里さん、丸谷めぐみさん、ほかNPO法人ワークライフバランス北陸スタッフ
第1部では、成田さんをゲストに迎えてトークセッションが行われました。
成田さんは、働き方のコツについて3つのテーマに分けて、解説してくれました。
女性は結婚や出産などのライフイベントでキャリアに影響を受けやすいため、どの働き方を選ぶかによって生涯年収が大きく変わってくるとのこと。正社員で働き続けるのか、出産退職後に正社員として再就職するのか、パートとして再就職するのか、やりがい面と金銭面の両方から考えておくとライフコースをイメージしやすいと成田さんは語ります。
男性が結果や行動を重視するピラミッド思考であるのに対し、女性は調和やバランスを大事にするサークル思考で、プロセスや気持ちを重視するため、アイデアをたくさん持っていてもうまく伝えられないという弱みもあるそうで、それを解決するひとつの方法として、「結論」→「理由」→「具体例」→「結論」という順で話すやり方について教えてくれました。
成田さんは「ワークライフバランスとはワークとライフを分けるのではなく、相乗効果をもたらすもの」と定義します。ライフの中のつながりをワークに活かして、ワークで得たことを生活に活かすのが大切ではないかとのこと。また、「悩むのは一生懸命やっている証拠で、適当にやっていることは悩まない。自分のダメな部分よりできた部分に注目して、自分を肯定していこう。自己否定は他人をも否定してしまうので」と参加者を勇気づけていました。
3つめのテーマでモニターに映し出されたのは成田さんの手帳。「手帳は汚く書く」というご自身の言葉どおり、仕事もプライベートも走り書きで書き込まれているのが分かります。すべての予定を書き込む理由は、「スケジュールが空いている日をちゃんと確認するため」。予定のない日が分かることで、時間のマネジメントがしやすくなるとのことでした。
成田さんは最後に、「自分も日々模索中だけれど、罪悪感を持たずにいろいろなことを周囲に助けてもらっていいのではないか」と参加者にアドバイスを送りました。女性が仕事も家庭も充実させるための「働き方」のコツは、自分ひとりで何とかしようとせずに、周りの力を信頼して頼るところにあるのかもしれません。
成田さん、ありがとうございました!
第2部では、参加者が3つのグループに分かれて交流を行いました。それぞれの交流ルームにおいて、「コロナ禍での新しい働き方」や「時間の使い方」、「仕事でもやもやしていること」、「モチベーションの保ち方」などについて、ざっくばらんな話し合いが行われました。
いずれのグループにおいても話し合いが盛り上がり、外で人と交流することが難しい中で、このような対話の機会を持てたことを参加者の多くが満足していました。