パートナーと一緒に取り組む家事・育児「2人の未来を話そう」ワークショップ開催報告

——夫婦で家事・育児について話し合う時間を持つことで役割分担の納得感と生活満足度を高めていこう

金沢市の家事シェアプロジェクト事業として、コミュニティアプリ「ママリ」を運営しているコネヒト株式会社の山本さんを講師に迎え、「家族の未来」について話し合うオンラインワークショップを開催しました。

日時 2022年7月9日(土)10:00~12:00
対象 金沢市在住または在勤のカップル、ご夫婦 ※お一人での参加も大歓迎
講師 山本 賢 氏(コネヒト株式会社)

——乳幼児期における家事育児の協力体制が夫婦関係に影響を与える

今回のセミナーはZoomを使ってオンラインでおこなわれました。
講師の山本さんより、現代における『夫婦の生活・育児を取り巻く環境』についてのレクチャーからスタート。

統計データをもとに、共働き世帯数は増加傾向でいまや専業主婦世帯数の2.5倍になっていることや、その一方で家事育児は妻が圧倒的に担っていることが説明されます。さらに、子どもの乳幼児期に夫が家事育児に主体的に取り組むことが、その後の夫婦関係や子どもの出生数にプラスの影響を及ぼすこともデータで示されました。

育児・介護休業法の改正にともなって、男性も育休を取得しやすい方向に変わってきています。しかし実態は育休中の3人に1人の夫が2時間以下の家事育児時間の「とるだけ育休」になっているとのこと。家にいながら夫婦で協力していない状態は、生活満足度がどんどん下がるそう。夫婦で話し合い、納得感を持って家事や育児をしていくことの必要性を、まず全員で共有しました。

続いて始まったワークショップ。3つのグループに分かれ、アイスブレイクとして『ワークショップに参加した理由』などについて参加者それぞれが語りました。「みんながどんな風に家事育児をしているのか知りたい」という声や「子どもはもう中学生になったが、この機会に改めて考えたい」という声があげられました。

——家族の未来を考えてみよう

参加者の気持ちがほぐれた後で、グループワークに入ります。

課題1は『家族の幸せな未来を想像したときにどんな場面が思い浮かぶか。そしてその理由』。参加者からは、「いずれ生まれる子どもと新しい家で幸せに暮らしている」「夫婦で何気ない日常を過ごしている」などの意見が出され、それぞれ理由があげられました。

課題2では、課題1で思い浮かべた未来像を念頭に置きながら、『家族の未来に向けて何を大事にしたいか』について話し合います。親として大事にしたいことと、個人として大事にしたいことを分けて考えることで、各自が望む未来を、より具体的に想像する時間になったようです。

課題3ではいよいよ家事・育児の分担について話し合います。ワークシート上で家事・育児を4つに分類します。

——家事・育児の分担どうする?どうしてる?

4つに分類したものを参加者同士でシェアします。話を聞いていると、夫婦間でお互いが得意分野を担っているケースが多い様子。家事サポートやファミサポなどの外部サービスを頼んでいる参加者は、「助かっている」と話す一方で、外部サービスの必要性を考えて申し込みをするのは自分ばかりなのでパートナーと共有したい、と新たな視点を得ていました。また「子どもの成長に合わせて、家事・育児の分担をアップデートする機会が必要だと思う」という声には、他の参加者から賛同が上がっていました。

課題4は『夫婦で話し合いの機会を持とう』です。コネヒト株式会社の調査によると、「夫婦で話し合いの場を持っている」と答えた人は半数以下とのこと。夫婦関係を継続していく中で、両者が納得できる分担におさまるケースもあれば、片方が負担を担い、我慢し続けているケースもあります。アップデートを自然に任せられる夫婦ばかりではありません。どこかで話し合いの機会を持つことで、夫婦の満足度を高めることができそうです。

最後に全体で各グループのワークの共有がおこなわれました。育児の先輩から「なるほど」と教えてもらえることが多くて有意義な時間を過ごせたという感想や、週末は外食が多くて贅沢という罪悪感があったが割とみんなもしていて気持ちが楽になったという意見、今までやらなきゃいけないと決めつけていたものをやらなくてもすむ方法を考えることが大事だと思ったなど、それぞれの参加者が自分の家庭にフィードバックできそうなヒントを得られたようです。

さらに講師に質問!

Q. 話し合いをするつもりが、意見のぶつけ合いになったり喧嘩に発展したりしがちです。うまく話し合えるヒントはありますか?

A. どんな家族を作っていきたいのかを夫婦間で共有し、そのためにどんな分担をしていくといいかなど、大きなゴールから日常の分担を話すとよいと思います!

参加者アンケート

Q. パートナーと一緒に家事・育児に取り組むために必要だと思うことは?

A.

  • 話し合い
  • 妥協
  • お互いを思いやる心
  • コミュニケーション
  • 協力
  • 折り合い点を見つけること
  • お互いに感謝する気持ち
  • 意見の交換

Q. ワークショップを通じてどんな発見や自身の変化がありましたか?

A.
“話し合いの大切さ再認識”
「違う環境で過ごした2人が何十年も一緒に生活していくのに、何の話し合いもせず、夫婦生活を始めている人が多いことがそもそもおかしかったのだと思った。話し合いの大切さを再認識した」

“脱完璧”
「家庭生活においては柔軟な考え方を持つよう努力することが大事だと感じた」
「他の方の意見を聞き、家事育児を完璧にこなさなくてもいいと感じたことで、気持ちが楽になった」

“アップデートの必要性”
「決めてしまうのではなく、その時々によってやらなきゃいけないことも違うので、その都度話し合っていこうと思った」

Q. ワークショップ全体を通した感想を教えてください

A.
“男性の参加を”
「もっと男性が参加して、社会全体の感覚が変わっていくといいなと思った」

“いろんな意見を聞けた”
「普段仕事ばかりで家事・育児について話すことも聞くこともなかったので、今回のワークショップに参加しいろんな意見が聞けてよかった」

“もっと話したい”
「とても楽しかったので、もっと皆さんと話す時間がほしかった。コロナ禍なので難しい部分もあるけれど、皆で集まって、託児もついていたらよかったなと思った」