はたらく二人を応援!「家事シェア」×「ゼロ家事」セミナー開催報告

金沢市では家事シェアプロジェクト事業として、知的家事プロデューサーの本間朝子さんを講師に迎え、はたらく二人を応援する『家事シェア』×『ゼロ家事』セミナーを開催しました。

日時 2020年9月26日(土)13:00~14:45

会場 金沢港クルーズターミナル 2F セミナールーム

参加者 50名

講演内容

講師 本間朝子さん(知的家事プロデューサー)

家事の全体像をリストにしてシェアしよう

自分が仕事と家事の両立に悩んだ経験から、家事の効率化に役立つ「知的家事」を考案しました。

家事シェアは以前と比べて進んできています。男性の家事時間は増えていますし、コロナ後は特にその傾向が顕著になりました。一方で「うちの夫は全然参加しない」「やってはくれるけどすべて中途半端」という声も多く聞かれます。中途半端な家事とは、食器洗い後のシンク周りが水浸しだったり、料理後の油の始末がほったらかしだったりすること。ここで揉める原因はゼロ状態の認識の違い。掃除や洗濯はマイナスのものをゼロに戻す行為です。ゼロの認識が夫と妻でずれているため、揉めてしまうんですね。

ではどう歩み寄ったらよいのか。まずは家事の全体像をリストにして書き出してみましょう。ここで大切なのは、細かいものまですべて書き出すこと。妻には見えていて、夫には見えていない家事が実はたくさんあります。一度書き出せば情報共有ができるので、ぜひトライしてみてください。

家事シェアの有無が配偶者の大切さにつながる

家事シェアは非常に価値のあるものです。あるアンケートで「あなたにとって配偶者はどんな存在ですか?」という質問に対し、家事シェアをしている夫婦では、「なくてはならない人。大切な人」という答えが多かった一方で、家事シェアができていない夫婦では「配偶者はいなくてもいい存在」という答えが多いという結果が出ました。

パートナーや家族への声掛けの秘訣

男性からは「家事に参加しにくい」という声が聞かれます。その理由としてあげられるのが、「やり方がわからない」「文句を言われる」など。

女性が心がけたいのは言葉の変換をすることです。「やり方が違う」と指摘するのではなく「惜しい」という言葉を使ってみる。あるいは「ここまでやってくれたら120点満点」など。「あなたはどうしてこうなの?」という言い方だと責められているように聞こえてしまいます。主語を私にして「私はこういう風にしてもらえると嬉しい」と伝えると、スムーズに受け止めてもらえるはずです。

3Sを心がけるのもいいですね。『すごい』『さすが』『素晴らしい』の3ワードです。男性は女性に比べて褒められる回数が少ないというデータがあります。女性から褒められると100倍くらい喜びが大きいらしいので、ぜひ3Sも使ってみてください。

男性に心がけてほしいのは、妻の「悟ってほしい」を解読すること。妻が家事をしているときには「自分は何したらいい?」と声をかけてみる。「今日は疲れてて…」と言われたときには「外で食べようか」「何か買ってこようか」「自分が作るよ」という返事を心がける。NG回答は「簡単でいいよ」です。簡単に作れる料理などありません。

家事とは生きていくための必要不可欠な力。

あとは家族が参加しやすい仕組みを作るとよいでしょう。乾いた洗濯物をたたんで片付けるのが負担ならば、全部自分がたたむのではなく、家族分のカゴを用意して、そこに乾いたものを放り込み、各自自分でたたむようにさせるなど。

家族に見えるように家事をするのがポイントです。いないときに済ませると家事労働の負担が伝わりません。家庭の中には、見えない家事がとても多いもの。それらに肩書をつけるのもおすすめです。我が家のケースを紹介しますと、子どもに手伝ってもらうために「麦茶大臣」という名前をつけました。すると子どもが率先して麦茶作りをするようになったんですね。雑用を任せたいなら「秘書さん」、お昼ご飯を作ってほしいなら「チャーハンの匠」、その気にさせるようなネーミングがやる気を引き出してくれます。

家事で大切なのは、やってあげすぎないようにすることです。「靴下が裏返しで戻すのが面倒」という声がたまに聞かれますが、一番いい方法は「やらない」こと。気持ちを汲みすぎることは、他の家族の力を奪うことになります。家事とは「人として生きていくための必要不可欠な力」。ぜひ家族みんなで身につけていきましょう。

ゼロ家事のすすめ

現代は働く母親が7割です。家事シェアで賄えない分は、新しい方法を取り入れていきましょう。多少お金がかかっても効果が高いものが生活を助けてくれます。

まずは家電の見直し。新3種の神器と呼ばれているのが、「食器洗い乾燥機」「ロボット掃除機」「ドラム式洗濯乾燥機」です。ロボット掃除機は床しか掃除できないと思われがちですが、家具のほこりを床に落としておけば、不在時に掃除ができている優れものです。

さらに紹介したいのが家事代行のサービスです。従来は富裕層が使うものというイメージでしたが、今は働く人を応援するものに変わってきています。家事代行と家電を組み合わせるやり方もあります。工夫次第で家事はずいぶんと楽になるはずです。

家事を短く楽にしていこう

仕事や育児は相手がいることなので時短がしにくいのが特徴です。でも家事は自分の工夫次第で短くすることができます。長いスパンで人生を考えて、家事シェアやゼロ家事を取り入れてください。

参加者の声

  • 子育て中ですが、子育て中でもできるような部分が多くタメになりました。あえてやらない家事もあって良いといわれて、少しホッとしました。(20代女性)
  • とてもよかったです。パートナーはいませんが2人の息子との家事シェアに悩んでいました。家事を息子に頼みづらいと思っていましたが、「家事は一人で生きていける最低限の生きる力」という言葉を聞き、自分のためでなく彼らのために家事を教え伝えていかなければいけないと感じました。(50代女性)
  • 言葉のかけ方は、パートナーだけではなく仕事でも活用できそうだと思いました。家事代行などゼロ家事に関して事例を交えて紹介いただき、とても参考になりました。ロボット掃除機は導入したいと思います。耳の痛い話もありプレッシャーも感じましたが、とても参考になりました。(30代男性)
  • ゼロの考えが全くありませんでした。夫婦での考えの違いをむしろ共有できる様にしてみます。(40代男性)
  • 実践的なセミナーで明日からでも試すことができます。もう少し男性の参加があればよいと思います。(50代男性)

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